60代ダイエットの食事は、極端に減らすのではなく、主食・主菜・副菜を3食で整え、必要な栄養を確保することが基本です。
管理栄養士・前田量子さんが紹介する具体的な献立と、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」の数値から、無理なく続けられる1日の食べ方を見ていきましょう。
60代ダイエットの食事は1日何を食べればいい?
60代ダイエットでは、朝・昼・夕それぞれに主食とたんぱく源を入れ、野菜・きのこ・海藻などを組み合わせると献立を考えやすくなります。
「結局、何を食べたらいいの?」と迷う方も多いですよね。まずは管理栄養士・前田量子さんが紹介している料理をもとに、1日の食事イメージを整理してみましょう。
食事 献立の考え方 メニュー例
朝 卵・大豆製品・乳製品を活用 ほうれん草オムレツ+野菜スープ+ヨーグルト
朝の別案 手軽なたんぱく源を組み合わせる 納豆+温玉+きのこ
昼 肉などの主菜+野菜+主食 レンチンチンジャオロースー
昼の別案 鶏肉+緑黄色野菜+主食 ささみと小松菜とブロッコリーのカレーあん+ごはん120g
夕 魚+野菜・きのこを組み合わせる 鮭とトマトとエリンギのパン粉焼き
夕の別案 海藻や野菜も一緒にとる オクラとめかぶの爆弾丼
前田さんが紹介する「レンチンチンジャオロースー」は434kcal・たんぱく質24.1g、「オクラとめかぶの爆弾丼」は344kcal・たんぱく質27.3gとされています。
数字を見ると、「ダイエット=ごはんを抜いて野菜だけ」という食事とはかなり印象が違いますよね。
ポイントは、食事をただ小さくするのではなく、必要な栄養を残しながら自分に合った量へ整えることです。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、65〜74歳女性の推定エネルギー必要量は身体活動レベルによって、1日1,650kcal・1,850kcal・2,050kcalと示されています。
ただし、これは「60代女性が1,650kcalにすれば痩せる」という意味ではありません。推定エネルギー必要量は、年齢や性別、身体活動レベルなどに応じた必要量の目安であり、個人の減量用カロリーを示す数字ではないからです。
同じ基準では、65〜74歳女性のたんぱく質推奨量は1日50g。炭水化物の目標量は、総エネルギーに占める割合として50〜65%です。
つまり、公的な基準を見ても「60代になったら炭水化物をゼロにする」という考え方にはなっていません。
ごはんやパン、麺を一律に避けるより、主菜や副菜を組み合わせながら、自分の体格や活動量に合わせて食事全体を調整する。この視点を最初に持っておきたいですね。
前田量子さんの60代ダイエット食は何が参考になる?
前田量子さんの食事方法で参考になるのは、カロリーだけを削るのではなく、必要な栄養素を意識して定食型の食事を組み立てていることです。
「素敵なあの人Web」が2025年12月30日に公開した記事では、管理栄養士の前田さんが栄養学の知識を自身の食生活にも生かし、半年で20kg減量した個人例が紹介されています。
前田さんは東京理科大学を卒業後、織田栄養専門学校で栄養学を学んだ管理栄養士で、「前田量子料理教室」を主宰し、レシピ提供などにも携わっています。
管理栄養士として栄養指導に関わる一方、自分自身の体型を見直したことをきっかけに、栄養学の知識を自身の食生活へ取り入れたと紹介されています。
ここで大切なのは、「半年20kg」という結果と「食事方法」を分けて考えることです。
半年で20kg減ったのは前田さん個人の実践結果であり、同じ献立を食べれば誰でも20kg減るという意味ではありません。
体重の変化は、もとの体重や身長、食事量、活動量、健康状態などさまざまな条件によって変わります。
私が60代の女性に注目してほしいと思うのは、「20kg」というインパクトのある数字よりも何を食卓に残したのかという点です。
前田さんが60代のダイエットで意識したい栄養素として挙げているのは、たんぱく質、カルシウム、ビタミンA・C・E、鉄、オメガ脂肪酸です。
年齢を重ねてからの食事は、「どこまでカロリーを削れるか」を競うものではありません。
食べる量を大幅に減らせば、エネルギーだけでなく必要な栄養素まで不足する可能性があります。
そこで分かりやすいのが、主食+主菜+副菜という定食スタイルです。
主食はごはん、パン、麺など。主菜は魚、肉、卵、大豆製品など。副菜には野菜、きのこ、海藻などを組み合わせます。
必要に応じて乳製品や果物などを取り入れれば、「何を食べたらいいか分からない」という迷いも小さくなりますよね。
私は長年、シニア世代の運動サポートに関わるなかで、食事を厳しくしすぎて疲れてしまう方を見てきました。
その経験からも、60代では「禁止食品を増やす方法」より、今の食事に何が足りないかを確認する方法のほうが日常へ落とし込みやすいと感じます。
いつもの食卓をパズルにたとえるなら、全部を作り直す必要はありません。足りないピースを一つずつ埋めていけばいいのです。
この考え方なら、ダイエット期間だけで終わらず、70代、80代の食生活にも応用しやすいでしょう。
60代ダイエットの朝・昼・夜の具体的な献立は?
前田量子さんが紹介する献立には、卵、納豆、鶏肉、豚肉、鮭、小松菜、ブロッコリー、きのこ、海藻など、日常のスーパーで見かける食品が使われています。
特別な「ダイエット専用食品」をそろえるのではなく、身近な食材をどう組み合わせるかがポイントです。
朝食は卵・納豆・ヨーグルトを活用
朝食例として紹介されているのが、ほうれん草オムレツ+野菜スープ+ヨーグルトです。
卵をたんぱく源として使いながら、トマト、かぶ、にんじんなどを使った野菜スープを組み合わせることで、複数の食品を朝から取り入れられます。
もう一つの例は、納豆+温玉+きのこです。
「朝から肉や魚を調理するのは大変」という方でも、納豆や卵なら取り入れやすいですよね。
例えばパンとコーヒーだけの朝食ならヨーグルトや卵を加える。ごはんだけなら納豆を添える。
最初から理想的な朝食を完成させようとせず、今の朝食へ一品足すくらいから始めてみましょう!
朝食改善というと「全部変えなくては」と思いがちですが、毎朝の習慣は小さな変更ほど続けやすいものです。
昼食には434kcal・たんぱく質24.1gの献立例も
前田さんが昼食として紹介する「レンチンチンジャオロースー」は、434kcal・たんぱく質24.1gです。
「ダイエット食」と聞いて、小さなサラダやスープだけを想像していた方には意外かもしれませんね。
肉を使った主菜を確保しながら野菜を組み合わせる。食事量をただ削るのではなく、「何が入っているか」を見ることの大切さが分かります。
もう一つ紹介されているのが、「ささみと小松菜とブロッコリーのカレーあん」です。
鶏ささみをたんぱく源に、小松菜やブロッコリーを組み合わせ、ごはん120gを添える献立になっています。
注目したいのは、「ダイエットだからごはんはゼロ」としていないことです。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」でも、65〜74歳の炭水化物の目標量は総エネルギーの50〜65%とされています。
もちろん、ごはん120gがすべての60代女性に適した量という意味ではありません。
大切なのは「主食を食べる・食べない」の二択ではなく、自分に合った量を考えることです。
忙しい昼食なら、さらに簡単でも構いません。
おにぎりだけなら卵や野菜のおかずを足す。うどんだけなら卵、わかめ、豆腐などを加える。
完璧な定食を毎回作らなくても、「主食だけになっていないかな?」と確認するだけで食事の見方は変わります。
夕食は魚・野菜・海藻を組み合わせる
夕食例として紹介されているのが、「鮭とトマトとエリンギのパン粉焼き」です。
鮭を主菜にしながらトマトやきのこを一緒に使うため、一皿でも複数の食品を組み合わせられます。
もう一つが「オクラとめかぶの爆弾丼」です。
こちらは344kcal・たんぱく質27.3gと紹介されています。
「夜は炭水化物を食べてはいけない」と思っていた方にとって、丼が献立例に入っているのは興味深いですよね。
ここから分かるのは、食事を「炭水化物があるかないか」だけで評価するのではなく、1食全体の組み合わせを見ることが重要だということです。
活動量も毎日同じではありません。たくさん歩いた日もあれば、自宅でゆっくり過ごす日もあるでしょう。
だからこそ、一つのルールで主食を禁止するのではなく、自分の体調や活動量も見ながら食事量を調整する視点を持ちたいですね。
60代女性の食事量は公的基準とどう比べればいい?
60代ダイエットでは、個人の減量成功例と、公的な栄養基準を同じ意味の数字として扱わないことが大切です。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」は、2025年度から2029年度まで使用される基準です。
65〜74歳女性の推定エネルギー必要量は、身体活動レベルが低い場合1,650kcal、普通の場合1,850kcal、高い場合2,050kcalとされています。
また、65〜74歳女性のたんぱく質推奨量は50g/日、炭水化物の目標量は総エネルギーの50〜65%です。
ここで注意したいのが、「では1,650kcalにすれば痩せる」と考えないことです。
推定エネルギー必要量はダイエット専用の摂取カロリーではなく、性別、年齢、身体活動レベルなどを踏まえた必要量の目安です。
身長や体重、活動量、健康状態が違う一人ひとりの減量目標を、この数字だけから決めることはできません。
たんぱく質50gについても、「50g食べれば痩せる」という意味ではありません。
公的基準は栄養状態を考える土台、前田さんの献立は実際の食卓へ落とし込むヒント。このように役割を分けて見ると分かりやすいでしょう。
個人的には、この区別は60代ダイエットで特に重要だと考えています。
「半年20kg」という数字だけが頭に残ると、「私も早く落とさなければ」と焦って食事量を大幅に減らしたくなるかもしれません。
しかし、公的な基準も一緒に見ることで、エネルギー、たんぱく質、炭水化物などを単純に削るだけの食事とは違う方向性が見えてきます。
さらに「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、健康の保持・増進や生活習慣病への対応とともに、生活機能の維持・向上も視野に入れられています。
この「生活機能」という言葉は、60代以降のダイエットを考えるうえで忘れたくない視点です。
体重計の数字が小さくなっても、以前より疲れやすくなり、歩くのがおっくうになってしまったら、「これから元気に暮らす」という目的から離れてしまいますよね。
旅行を楽しむ。買い物へ歩いて行く。階段を上る。家事をする。友人と出かける。
60代からの体づくりでは、こうした日常生活を支える力にも目を向けながら食事を考えていきたいものです。
60代ダイエットで主食とたんぱく質を極端に減らさない理由は?
60代のダイエットでは、若い頃と同じ感覚で「食べなければ体重が減る」とだけ考えないことが大切です。
年齢を重ねると筋肉量の維持にも目を向ける必要があるため、体重を管理しながら、日常生活に必要な体の機能も守るという視点が欠かせません。
たんぱく質は筋肉をはじめ、体を構成する材料になる栄養素です。
「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、65〜74歳女性のたんぱく質推奨量は1日50g、男性は1日60gとされています。
ただし、女性なら50gを機械的に3等分し、「毎食必ず16〜17gにしなければならない」という意味ではありません。
朝食がパンだけ、昼食が麺だけ、夕食で初めて肉や魚を食べるという日が多いなら、まずは朝や昼にもたんぱく源を置けないか考えてみるとよいでしょう。
朝なら卵、納豆、ヨーグルト。昼なら魚、肉、卵、大豆製品。夕食なら魚、肉、豆腐など、身近な食品から選べます。
主食についても同じです。
「太りそう」というイメージだけで、ごはん、パン、麺をすべて排除する必要はありません。
厚生労働省の基準では、65〜74歳の炭水化物の目標量は総エネルギーの50〜65%。前田さんの献立にも、ごはん120gを添えたメニューや丼が登場します。
ここから見えてくるのは、60代ダイエットでは「何を抜くか」より「どのくらい、何と組み合わせるか」が重要だということです。
私はこれを「引き算だけではなく、配置を考える食事」と捉えています。
例えば昼食が麺だけになりやすいなら、麺を禁止するのではなく、卵や豆腐、野菜などを組み合わせる。朝がパンだけなら、パンをやめる前にヨーグルトや卵を加えてみる。
この発想なら、長年続けてきた食生活を全部否定せずに済みますよね。
ただし、糖尿病や慢性腎臓病などで治療中の方は、一般的なダイエットとは食事管理の条件が異なる場合があります。
特に医師や管理栄養士からエネルギー量、たんぱく質、炭水化物などについて個別の指示を受けている場合は、その指示を優先してください。
60代ダイエットの献立を無理なく続けるコツは?
毎日の献立を続けるコツは、料理名ではなく「主食・主菜・副菜」という型で覚えることです。
前田さんの具体的な料理をそのまま毎日再現する必要はありません。
夕食を考えるときに、「主食はある」「主菜は魚」「野菜のおかずがない」と3つの枠で確認してみます。
足りないものが分かったら、その枠だけ補えばいいのです。
魚を調理する元気がない日は、豆腐や納豆、卵などを利用する。生野菜を切るのが面倒なら、冷凍野菜を使ったり、汁物の具として野菜を取り入れたりする方法もあります。
健康的な食事=手の込んだ料理ではありません。
疲れている日に、何品もの料理を一から手作りすることを自分へ課してしまえば、食事改善そのものが負担になります。
例えば、ごはん+魚のおかず+冷凍野菜+みそ汁。
朝なら、ごはん+納豆+卵+みそ汁。
昼なら、うどん+卵+わかめ+野菜のおかず。
こんなふうに考えると、「私にもできそう」と感じませんか?
前田さんは間食についても、選び方によって不足する栄養を補う「補食」として考える方法を紹介しています。
例えば朝にヨーグルトを食べられなかったなら、午後へ回すという考え方もできます。
ここで私がおすすめしたいのが、「食事を採点する」のではなく「次の食事で調整する」習慣です。
昼食が麺だけだったからといって、その日のダイエットが失敗したわけではありません。
「夕食には魚と野菜を入れてみよう」と次の食事へつなげればいいのです。
1食を100点にすることばかり考えると、少し崩れただけで「もうダメ」と感じやすくなりますよね。
1日、さらに1週間という少し長い単位で食事を見ると、続けるハードルはぐっと下がります。
私見|前田式で注目したいのは20kgより「続けられる食事の型」
ここからは、シニアフィットネス・ライターとしての私見です。
前田量子さんの事例では「半年で20kg」という数字が目を引きますが、私は減った体重そのものより、栄養学の知識を毎日の食卓へ落とし込んだ点に注目したいと考えています。
60代になると、「昔より体重が落ちにくくなったから、もっと食べる量を減らさなくては」と思ってしまうことがありますよね。
ところが厚生労働省の基準を見ると、65〜74歳女性にも活動量に応じたエネルギーが必要で、たんぱく質には1日50gという推奨量があります。
炭水化物についても、総エネルギーの50〜65%という目標量が示されています。
だからこそ私は、60代ダイエットを「食卓から何を消すか」ではなく「何を残し、どう整えるか」という視点で考えてほしいと思います。
この違いは小さく見えて、実はとても大きいものです。
「ごはんは禁止」「おやつは禁止」「夕食はサラダだけ」と禁止事項を増やしていくと、食事のたびに我慢するものを探すことになります。
一方、「今日はたんぱく源があるかな」「野菜は食べたかな」「主食の量は自分に合っているかな」と考えれば、食卓を整える方向へ意識が向きます。
これは、部屋を片付けるときに何でも捨てるのではなく、これから必要なものを選んで残す作業にも少し似ています。
60代以降の体づくりも、「減らす」だけではなく、これからの暮らしに必要なものを残すという考え方が大切なのではないでしょうか。
そして、体重以外にも見てほしいものがあります。
以前と同じように歩けているか。買い物へ行っても極端に疲れないか。食欲が落ちすぎていないか。日常生活を気持ちよく送れているか。
私たちがこれから必要とするのは、単に体重が軽い体だけではありません。
買い物袋を持って歩く、友人と旅行する、階段を上る、趣味を楽しむ、家族と出かける。そんな日々を楽しむ力を残した体ですよね。
その視点で前田さんの献立と「日本人の食事摂取基準(2025年版)」を並べてみると、興味深い共通点が見えてきます。
前田さんの献立には、ごはん120gを組み合わせる料理や丼があり、たんぱく質もしっかり取り入れられています。
公的基準を見ても、炭水化物やたんぱく質を極端に排除する方向にはなっていません。
つまり、60代からは「食べないことで痩せる」一辺倒ではなく、「動ける体を支えながら食事全体を調整する」という考え方を持つことが重要だと私は考えます。
さらに、もう一つ見落としたくないのが「料理を頑張りすぎないこと」です。
栄養のためとはいえ、毎日何品もの料理を手作りし続けるのが負担になれば、せっかくの食事改善も長続きしません。
納豆、豆腐、卵、ヨーグルト、冷凍野菜など、調理負担の小さい食品も上手に利用してみましょう。
前田さんの「定食スタイル」は、紹介されたレシピを一字一句そのまま再現するためのものではなく、自分の生活へ応用できる献立の型として見ると実践しやすくなります。
今日は魚、明日は肉。朝は納豆、昼は鶏肉、夜は豆腐。
そんなふうにゆるやかに回せば、「ダイエット中だから毎日特別な料理を作らなくては」という緊張も小さくなります。
私は、毎日100点を目指して数日で疲れてしまうより、無理なく続けられる食事を積み重ねるほうが現実的だと考えています。
そして「半年で何kg減らしたいか」と同時に、ぜひ「半年後もこの食べ方を続けられるだろうか?」と考えてみてください。
この問いは、60代ダイエットの食事を選ぶときの、とてもよい物差しになります。
短期間しか続けられない食事なら、目標体重になった後に再び食べ方で迷う可能性があります。
一方、主食・主菜・副菜というシンプルな型を身につければ、体重管理の期間が終わった後にも使えます。
これが、今回の前田さんの食事例から私が最も参考にしたいポイントです。
なお、持病がある方、治療中の方、医師や管理栄養士から食事について指示を受けている方、最近意図せず体重が大きく減っている方などは、自己判断で食事量を大幅に変更しないでください。
体重を減らすことより、まず健康状態を確認することが優先される場合があります。心配なことがあれば医師や管理栄養士へ相談しましょう。
まとめ|60代ダイエットの食事は「減らす」より「整える」
60代ダイエットの食事では、主食・主菜・副菜を基本に、必要な栄養を確保しながら自分に合う量へ整えていくことが大切です。
管理栄養士・前田量子さんが2025年12月30日公開の記事で紹介した献立には、434kcal・たんぱく質24.1gのレンチンチンジャオロースー、344kcal・たんぱく質27.3gのオクラとめかぶの爆弾丼、ごはん120gを添える料理など、具体的な食事例があります。
一方、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、65〜74歳女性の推定エネルギー必要量は身体活動レベルに応じて1,650kcal・1,850kcal・2,050kcal。たんぱく質推奨量は50g/日、炭水化物の目標量は総エネルギーの50〜65%です。
前田さんの半年20kg減はあくまで個人の実践例であり、同じ食事をすれば誰でも同じ結果になるわけではありません。
だからこそ、インパクトのある減量数字だけを目標にするのではなく、「今の食事に主食・主菜・副菜がそろっているかな?」と自分の食卓を確認してみてください。
パンだけの朝食なら卵やヨーグルトを一つ足す。麺だけの昼食なら卵や豆腐を加える。夕食では魚や肉、大豆製品などの主菜を意識する。
そんな小さな一歩で十分です。
60代からの食事は、痩せている期間だけ我慢する特別メニューではありません。
これから先も自分の足で歩き、好きな場所へ出かけ、毎日を楽しむ体を支える食習慣として整えていきましょう!
よくある質問
60代ダイエットではごはんを抜いたほうがいいですか?
一律に抜く必要はありません。厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、65〜74歳の炭水化物の目標量は総エネルギーの50〜65%です。
主食をすべて禁止するのではなく、体格、活動量、健康状態などに合わせて食事全体の量を考えましょう。
60代女性のたんぱく質は1日どのくらいが目安ですか?
「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、65〜74歳女性のたんぱく質推奨量は1日50gです。
魚、肉、卵、納豆、豆腐、乳製品などを組み合わせ、朝・昼・夕それぞれにたんぱく源を取り入れると献立を考えやすくなります。
60代ダイエットの朝食は何を食べればいいですか?
主食だけで終わらせず、卵・納豆・ヨーグルトなどのたんぱく源や、野菜などを組み合わせると食事を整えやすくなります。
前田量子さんの献立では、ほうれん草オムレツ+野菜スープ+ヨーグルト、納豆+温玉+きのこなどが紹介されています。まずは現在の朝食へ一品加えるところから始めてみましょう!
高橋陽子(シニアフィットネス・ライター)
